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物流

物流拠点の自動化推進とEC配送梱包における顧客体験(CX)の設計

公開日:2026.07.22

更新日時:2026.07.22

物流拠点の自動化推進とEC配送梱包における顧客体験(CX)の設計

株式会社フロントラインの成田です。三菱食品による草加配送センターへの高速ピッキングシステム「Skypod」とケース自動倉庫の本格導入事例、および物流代行「ジャパロジ」によるEC購入者の梱包意識調査から、現場の省人化設備投資と配送梱包品質のバランス構築という実務論点を整理します。

ゼネラルマネージャー / 成田 遼太郎
ゼネラルマネージャー / 成田 遼太郎

月間数億円規模のECをShopifyで構築し、物流を最適化してきた実績があります。ECサイトの立ち上げから、複雑な物流課題の解決までトータルでサポート。貴社のEC事業がさらに成長するよう、効果的なECサイト構築と効率的な物流体制の両面から貢献します。

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月間数億円規模のECをShopifyで構築し、物流を最適化してきた実績があります。ECサイトの立ち上げから、複雑な物流課題の解決までトータルでサポート。貴社のEC事業がさらに成長するよう、効果的なECサイト構築と効率的な物流体制の両面から貢献します。

三菱食品、草加市のFSDCで最新の自動化物流システムを本格稼働

三菱食品は、埼玉県草加市の「草加FSDC」(フードサービスディストリビューションセンター、成田運輸の埼玉県FDセンター内)において、自動化物流システムを導入し本格運用を開始した。常温エリアには、国内食品卸業界初となる3次元高速ピッキングシステム「Skypod」(仏Exotec開発、44台のロボット、約1万182BIN、3台の作業ステーション)を導入。ロボットがラック内を自走昇降してピッキングし作業者手元へ運ぶGoods to Person(GTP)方式を構築した。また冷凍エリアには、IHI物流産業システムのケース自動倉庫「シャトル&サーバ」(6レーン、7488ケース対応)を稼働。人手不足が深刻化する中、現場の「歩く」「探す」「寒い」「重い」といった負担作業を劇的に解消し、2040年を見据えた次世代型物流拠点による競争力維持を目指す。

出典元:三菱食品/高速ピッキングシステムを埼玉県草加市のDCに導入、冷凍エリアには自動倉庫も(LNEWS)2026年7月21日投稿

複数温度帯の自動化設備とWMS連携による出荷オペレーションの最適化

食品卸における物流は、常温・冷凍などの複数温度帯が混在し、出荷のリードタイム管理が極めてシビアです。今回稼働した常温の『Skypod』のようなGTP(Goods to Person)方式と、冷凍エリアの自動倉庫『シャトル&サーバ』を同時稼働させる場合、単に最新設備を導入するだけでなく、WMS(倉庫管理システム)による出荷データの適切な割り振りと連携制御が成否を分けます。私たち株式会社フロントラインでも、3PLや倉庫会社の現場においてWMSの導入・活用を通じた生産性向上を提唱していますが、過酷な低温環境の自動化は作業負担軽減に直結し、オペレーションの安定化と2024年問題等の労働環境変化への現実的な解となります。

物流代行「ジャパロジ」がEC梱包に関する調査結果を発表、最低限の梱包と配送品質の両立が課題

アールジャパンは、物流代行サービス「ジャパロジ」を通じて実施したネット通販の梱包に関する調査結果(全国の月に1回以上EC購入する200名対象)を発表した。梱包に対する考え方では「商品が無事に届けば最低限でよい」が30.5%で最多となったものの、「片付け・処分のしやすさ」(17.0%)や「プライバシーへの配慮」(15.5%)なども重視されている。また好印象に繋がる項目では「商品が破損しないよう、適切に保護されている」(56.0%)、「緩衝材が多すぎず処分しやすい」(38.0%)が上位となった。不満や不安では「保護不十分による破損・汚損懸念」(45.5%)や「外装のつぶれ・汚れ」(42.0%)が多く、梱包が配送品質だけでなく購入後の顧客体験に深く関わっていることが示された。

出典元:ジャパロジ、EC購入者の梱包意識(LOGISTICS TODAY)2026年7月22日投稿

配送破損防止と資材処分性に配慮した出荷オペレーションの標準設計

ECの梱包作業は、過剰梱包による緩衝材廃棄の手間(顧客体験の低下)を防ぎつつ、配送中の破損を確実に防ぐという難しいバランスが求められます。私たち株式会社フロントラインの物流支援においても、荷主企業の出荷オペレーションの安定化と、3PLや倉庫会社との最適な連携体制の構築に強みを持っていますが、実務においてはOMS(受注管理システム)からWMS(倉庫管理システム)へ流す出荷指示の段階で、商品特性に応じた梱包資材の選定ルールをマスタ化しておくことが重要です。これにより、現場の梱包作業負荷を抑えながら、顧客満足度と配送品質を両立する標準オペレーションを再現可能になります。

2026年7月22日のポイント

2026年7月22日に取り上げた物流ニュースでは、大型配送センターにおける省人化自動設備の導入事例と、ネット通販における梱包品質の購入者意識調査という、異なる切り口から物流の現場力について考えました。実務において、現場主導の持続可能なオペレーションを構築するためには、以下のポイントが重要です。

  • 作業負担の排除を目的とした設備選定: 人手不足対策としての自動化投資は、現場の作業効率化のみならず、作業者の身体的負荷(「歩く」「探す」「寒い」「重い」)を直接解消し、働きやすい環境づくりに寄与します。
  • 顧客接点としての配送品質の再定義: 梱包は受け取る顧客の満足度に直結します。資材の削減(エコロジー・処分のしやすさ)と十分な保護性(破損防止)の最適解を出すためには、OMSやWMSなどの受注・倉庫システムと連携した出荷指示のルール設計が求められます。
  • 荷主と3PL・倉庫会社の強固な連携: 現場主導のオペレーションとデジタル技術を融合させることで、例外対応にも強い、実務に即した課題解決が可能になります。

自動化設備の導入や梱包プロセスの最適化は、企業の競争力を高める強力な伴走支援となるものです。私たち株式会社フロントラインは、今後も物流、EC、AIの専門メンバーが連携し、統合的なサービスを通じて現場の生産性向上に貢献してまいります。

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